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【 コラム 】アンガーマネジメントに関して

公開日:2023年7月21日

昨日、ファミリーレストランで30歳前後の若い女性客が、若い女性スタッフに対して声を荒げて怒っている姿を見かけました。仲裁に入ろうかと思った時に、客側が扉を壊すくらいの勢いで出て行き、その場が騒然となりました。最近、時折見かける風景で、新型コロナの感染拡大以降、感覚的ですが増えているように感じます。

これは、パンデミックによる社会的・経済的な制約や不安が影響している可能性があります。例えば、経済的な不安や失業の増加によって、多くの人々がストレスを感じていることや、社会的な制約や自粛要請によって日常生活が制約され、個人の自由が制限されていたことが挙げられます。また、コロナウイルスに対する不確実性と恐れも、人々の心に不安や怒りを引き起こす要因となっていました。さらに、コロナ対策に関する意見の対立も、社会的な摩擦や怒りの感情を引き起こす要因として挙げられます。意見の相違や情報の信頼性によって社会的な対立が生じ、人々の感情が高ぶることがあります。

怒りが抑えられない人の特徴は、感情のコントロールが難しいことが挙げられます。彼らは怒りを感じると、感情が高まりを上手にコントロールできず、怒りが爆発してしまう傾向があります。小さなことでもすぐにイライラし、感情が過剰に反応してしまうこともよくあります。衝動的な行動をとり、冷静な判断が難しい場面では感情のままに言動や行動を行うことがあります。彼らは自己制御が難しく、感情を上手にコントロールすることが難しい傾向があります。感情に振り回されることが多く、冷静さを失ってしまうことがあります。怒りが抑えられないと、周囲の人々や人間関係にも影響を及ぼすことがあります。怒りの感情が原因で人間関係が悪化したり、職場でのトラブルが発生したりすることがあります。


アンガーマネジメントは、怒りやイライラなどの感情を上手にコントロールし、建設的に処理するスキルを身につける重要な能力です。日常生活や職場でストレスや大きなチャレンジに直面することは避けられませんが、アンガーマネジメントのコツを身につけることで、より健全な対応が可能になります。

アンガーマネジメントの出発点は自己認識を高めることです。感情が高ぶった時に冷静に自己観察し、怒りの原因や感情のパターンを理解することで、感情をコントロールする第一歩を踏み出します。深呼吸やリラックス法を駆使し、怒りが湧き上がる瞬間を乗り越えることで、感情の高まりを鎮めることができます。感情が高ぶっている時は、即座に反応せず、時間をおくことが大切です。感情的な反応を避けるためにも、しばし自分を静め、冷静になる時間を持つことで、感情の爆発を防ぐことができます。また、感情のコントロールにおいてコミュニケーションスキルは欠かせません。自分の感情を適切に伝え、相手との対話を通じて問題解決に導くことが重要です。健康的な生活習慣の確立も、アンガーマネジメントには欠かせません。十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動も重要な要素です。また、ストレスの原因を特定し、ストレス管理を行うことも大切です。ストレスを軽減することで、感情を上手にコントロールする力が向上します。


以下はアンガーマネジメントの中の「6秒ルール」というテクニックです。活用をお勧めします。

<6秒ルールの手順>
①怒りを感じたら、まずその場で一時停止します。
②深呼吸をするために、ゆっくりと息を吸い込みます。(6秒間数えながら)
③同じくゆっくりと息を吐き出します。(6秒間数えながら)

この深呼吸を数回繰り返し、冷静さを取り戻します。


自分だけでは感情のコントロールが難しい場合は、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。心理カウンセリングやトレーニングプログラムを通じて、より適切なアンガーマネジメントの手法を学ぶことができます。

現代において、アンガーマネジメントを習得することは、個人の成長や人間関係の改善にとって重要なスキルです。感情を上手に処理することで、自己コントロールが向上し、より健全で幸福な生活を送ることが可能となるでしょう。


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株式会社アイデアル 山口幸子
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